【1978年5月】
★台湾の阿里山へは、2回足を運びました。阿里山に憧れたのは「鉄道賛歌」で、シェィと運材車がながくて高い木の橋を渡る姿を見てからですね。阿里山に行ったのは、生まれて初めての海外旅行ということになります。
★現在、空港は台北の南にある「花園空港」ですが、初めに行ったときは台北で空軍と共用、窓から見ると戦闘機が発着していました。絶対写真を撮ってはいけないと言われました。また、鉄道もときどき戦車や兵隊を乗せた列車が走っていて、これも撮影厳禁といわれたものです。そう、中国本土とは臨戦態勢だったのです。
★幹線には、台湾総督府鉄道部の発注した日本の蒸機機関車がかなり走っていて、原形を保っていました。日本では蒸機は少なくなっていたのです。C55、C57、D51、8620、9600などが走っていたはず・・・。私は阿里山のシェイが目的だったし、大きなのは興味あまりないのですよ。
★台北周辺から電化が始まり、ピカピカのイギリス製の電機機関車、電車が走っていました。そうそう、台湾の列車に乗ると蓋の付いたコップにお茶のサービスがあります。普通列車でもアルマイトの凹凸のヤカンにお茶を入れて、何杯でも注いで回ってくれるのです。いいかげん腹が受け付けなくなって困っていると、蓋を逆にしておくと注がないよと、教えてくれました。
★阿里山に行く前に「太平山林場森林鐵道」に寄りました。私は阿里山が目的だったので感激はそれほどありませんでした。